とあるHSPさんのブログでおすすめされていた、いしかわゆきさんの『書く習慣』という本。
ブログを始めてから数週間、毎日PCに向かって文字を打ってみるもののなんだかうまくまとまらない。
そんな時にこの本の存在を知って、Amazonで速攻ポチりました。
結論、読んで良かった!!!
別にうまくまとめようなんて思う必要ないし、自分が書きたいように書けばいいんだと、書くことのハードルをぐっと下げてもらえる、素敵な本でした。
この記事では、本書の特徴と私の心に響いたフレーズをご紹介します。
「ブログやってるけど、どう書けばいいのかわからない」
「うまくまとめられなくて困ってる」
こんな風に悩んでいる方は、よかったら最後まで読んでみてくださいね。
著者のいしかわゆきさんって?
こちらの『書く習慣』の著者であるいしかわゆきさんは、フリーランスのライターとして"ゆぴ"というお名前で活動されている方。
現在では「文章を書く」ことをお仕事にされていますが、もともとは会社員をされていたそうです。
会社員時代にブログを書いていたら、ライターとして「新R25編集部」に採用され、現在はライターとして独立。
とにかく文章を書くことが大好きで、書くことによって人生が切り開いたそう。
私はもともとゆぴさんのことを存じ上げなかったのですが、本書の冒頭に書いてあったこちらの文章を読んで、「え、これ私の話???」と一気に親近感が湧きました。
大人数の飲み会では「さっさとアルコールをチャージせねば」と、直前にストロングなお酒をガブ飲みして酔っぱらうことで、やっと緊張せずに人と話せるような状態。
人前で話すのが大の苦手で、お酒をチャージして面接に挑んだこともある私には共感できすぎて。笑
本書を読み進めていくうちに、ゆぴさんという存在がどんどん身近に感じられて、不思議な魅力を持った方だなと思いました。
『書く習慣』の特徴
この本の一番の特徴は、文章の書き方などのノウハウやテクニックが書かれた本ではなく、
「文章を書くことの楽しさや、書きたい気持ちを後押ししてくれる言葉が詰まっている本」だということ。
本書の中で、
- なんでもいいから発信してみたい。
- 人生をもっと楽しみたい。
- よくわからないモヤモヤをなんとかしたい。
こんな気持ちを持った人にも読んでほしいとゆぴさんは仰っているのですが、
書くことに対するハードルをぐっと下げて、まずは書いてみよう!とポンっと背中を押してくれる本だと感じました。
表紙も可愛いけど、中のイラストも全部可愛い。
心に響いたお気に入りフレーズ3選
自分語りをするために書いていい。(p27)
これまで書いた記事の中に、地方出身HSP私が東京での暮らしを好む理由という記事があります。
個人的に東京が大好きなのでいつか書きたいなーと思っていた内容なのですが、正直最初はこの記事を書くかどうか迷っていました。
私が東京が好きな理由なんて、誰が知りたいんだろう?って思ったんですよね。
でも、あの記事を書こう!と決心できたのは、本書の中にこんなフレーズが書いてあったから。
あなたも誰かの自分語りに共感したり感動したりしたことはありませんか?
これまでの半生を綴った自伝、自分の夢を大々的に語ったスピーチ、日常的に感じた気持ちを吐露するエッセイ……。
こうして並べてみると、世にあるもののなかに、いかに「自分語り」が多いかがわかると思います。
言われてみれば、
失恋して辛くてもう立ち直れないかもって思ったとき、同じように失恋した人のブログを読んで「私だけじゃない、よかった」って思えたことがあったな。
ミュージカルを観た帰り道、ネットでいろんな人の感想を見て、同じ気持ちの人を見つけて嬉しかったこともあったな。
過去自分も誰かの自分語りを読んで、救われたり嬉しい気持ちになったりしたことに気付かされました。
自分の気持ちをありのままブログに書くことによって、同じように感じている人だったりの手助けになることもあるかもしれない。
誰も興味ないかもなんて思わずに、自分語りなブログもどんどん書いていこうと思えるようになりました。
「うわぁ〜」と思ったら「うわぁ〜」って書こう。(p39)
ブログを書くときにいつも迷うのが言葉遣い。
たとえば、
- だけど
- ですが
- しかし
- でも
同じような意味を持つこれらの言葉のうち、どれを使えば良いんだろう?と迷うことがよくあります。
「しかし」は堅いかな〜、でもその方が見栄えいいのかな〜とか。
でも、ゆぴさんさんは本書の中でこんな風に仰っています。
日常で使わないようなかたっくるしい表現をすることは、自分の生々しい気持ちを封じてしまう足枷になりかねません。
今、「かたっくるしい」と書きましたが、本来は「堅苦しい」と書きますよね。
でも、「かたっくるしい」で充分伝わるし、なんなら「堅苦しい」ことに対する嫌悪感も同時に伝わってきませんか。
個人的な文章に対しては、そういった「作法」は忘れていいのです。
そう、どんな表現を選ぶかは、書き手の自由なんですよね。
ブログは論文じゃないし、自分が使いたい言葉を使って好きに書けばいいんです。
「おわり!」と自分から言ってしまうこと。(p44)
ブログを書いていて、こんな風に思った経験はありませんか?
- あれ、結局何が言いたかったんだっけ
- いったいどこに着地すればいいんだろう…
私はめちゃくちゃあります。
そんな方に伝えたい、ゆぴさんの素敵な言葉がこちら。
所詮自分で書いた文章ですから、なにをやっても自由。
作者が「おわり!」と言って筆をおいたら「おわり」なんです。
この一節を読んだとき、
ブログを書くうえで綺麗に締めることが絶対だと思っていた私にとって、びびび!っと電流が走った感覚になりました。
もし言いたいことがまとまらなければ、そこで終わらせちゃえばいい。
そう思うと、なんだか心が軽くなりました。
まとめ
今回は、いしかわゆきさん著『書く習慣』の感想について書いてみました。
書籍レビューなんか書いたことないし、どんな風に書けばいいのかもわからないし、なんて思いつつ、それでも書いてみようと思えたのは、この本を読んで書くことへのハードルが下がったから。
どんなに拙い言葉でも書くことに意味があるんだと思って、挑戦してみました。
- 文章を書くって難しい
- 何を書けばいいかわからない
こんな風に悩んでいる方がいたら、ぜひこの本を手に取ってみてください。
きっと、とりあえず書いてみようという気持ちがふつふつと湧いてくると思います。
それでは、今回はこれでおわり!