仕事・働き方

大学は行くべき?高卒で10年働いてわかったこと。

2022年9月13日

こんにちは!ぐりです。

本記事は、大学に進学するべきか迷っている方に向けて書きました。

この記事を書いている私は、中学校で不登校になり通信制高校に進学、高校卒業後は大学には行かずニートを経験。

その後、アルバイトとして働き始めた会社で正社員登用の話をもらって20歳の時に就職、現在は社会人11年目の会社員です。

結論からお伝えすると、10年間の社会人生活で学歴コンプレックスを感じる場面はたくさんありましたが、今では大学に行かなかったことを後悔していません。

この記事では、

  • 私が大学に行かなかった理由
  • 大学に行かなくて後悔したこと
  • 大学に行かなくて良かったと思うこと

についてまとめていますので、大学に進学するかどうか迷っている方の参考になると嬉しいです。

私が大学に行かなかった理由

私が大学に行かなかったのは、「行くメリットがよくわからなかったから」です。

特に学びたいこともないし、人間関係を築くのも集団行動するのも苦手だし、なにより新しい環境で生活している自分の姿を想像できませんでした。

逆に

なんでみんなそんな当たり前みたいに大学に行くの?

と思っていたくらいです。

進路を決める時点で興味があることだったり、何か勉強してみたいことがあれば、大学に行っていたかもしれません。

ですが、特に目的もないのに高いお金を払ってまで大学に行く理由というのが私にはよくわかりませんでした。

 

ただ、今でこそこんな風に当時のことを振り返ることができるようになりましたが、当時の自分は正直そんなに深く考えていなかったんじゃないかなーと思っています。

大学に進学するメリットやデメリットを調べることもなかったですし、正直なところ「まぁ高卒でもなんとかなるっしょ」くらいの軽い気持ちだったかなと。

だから結果的に数年後、学歴コンプレックスを感じるようになってしまったのだと思います。

 

学歴は思っている以上に今後の人生にかなり影響してくるので、将来後悔しないために大学に進学するメリット・デメリットをしっかりと理解しておくことをおすすめします。

 

【デメリット】大学に行かなくて後悔したこと

大卒の人に比べて給料が少ない

企業や職種によっても変わるかとは思いますが、基本的に高卒だと大卒の人より給料が少ないです。

厚生労働省が公開している学歴別の初任給がこちら。

【男女計】

大学院修士課程修了23万8900円
大学卒21万200円
高専・短大卒18万3900円
高校卒16万7400円

【男性】

大学院修士課程修了23万9000円
大学卒21万2800円
高専・短大卒18万4700円
高校卒16万8900円

【女性】

大学院修士課程修了23万8300円
大学卒20万6900円
高専・短大卒18万3400円
高校卒16万4600円

参照元:厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

 

なんと、大卒と高卒の初任給の差は42,800円。

たとえ就職時のスキルが同じだったとしても、学歴が違うだけでこんなに差があるのが現実です。

実際に私も初任給がとーっても少なかったので、社会人1年目は家賃を払うだけで精一杯。

自由に使えるお金はほぼなく、「家賃の支払いのために日々働く」というよくわからない生活をしていました。

転職を重ねて少しずつ年収を上げてきましたが、転職をしても前職の給料をもとに新しい給料が決まることが多いので、もとから給料高い人はいいなーと思うことはやっぱり多かったです。

 

転職活動で大卒以上が条件になっていることが多い

これまでに転職活動を4回行った私ですが、応募したい求人を見つけても応募条件に「大卒以上」と書かれていることが多く、応募さえできないということが結構ありました。

やってみたい仕事があっても、応募できる企業が少ないというのはちょっと辛いところです。

ただ、社会人としての経験やスキルが増えていくうちに、学歴で判断されずに採用してもらえる可能性も上がるので、ここはそこまで心配しなくてもいいのかなと個人的には思っています。

実際、私が今勤めている会社には高卒の役職者もたくさんいます。

会社から評価されれば、任される仕事が増え役職も付く。

役職が付けば、転職する際の履歴書にも書ける。

こうして徐々に「学歴」ではなく、「会社員としてやってきた仕事」で評価されるようになっていきます。

 

【メリット】大学に行かなくて良かったと思うこと

高額な学費の支払いをしなくて済んだ

「大学に進学する」と一言で言っても、実際には高額な学費が発生しますよね。

ほとんどの方は奨学金を借りて大学に進学するケースが多いと思いますが、その場合は大学卒業後も支払い続けなければいけないので、20歳前後の若い年齢で奨学金という名の借金を抱えることになります。

私の周りにも毎月奨学金を返している人がたくさんいますが、奨学金の返済でなかなか貯金ができないという人も多いのが現実。

今後、結婚したり子供ができたりとライフスタイルが変化する場合、奨学金という借金がなければなぁと思うことはきっとあると思います。

4年間の大学生活は、この先何年も学費を支払うほどの価値があるのか?

将来後悔しないためによく考えてみてください。

 

仕事をするうえで学歴は関係ない

これまでの社会人生活で感じたのは「勉強ができること」と「仕事ができること」はイコールではないということ。

高学歴の人と一緒に仕事をしたこともたくさんありますが、コミュニケーション力がなく周りとうまく意思疎通が取れないという人は思った以上に多いです。

大学在学中に多くの人と接する機会があった人はその辺りも長けていたりしますが、勉強ができるから仕事もできるという方程式はありません。

仕事をするうえで大事なのは、経験とスキル。

社会人生活の中でどれだけ多くのことを経験して、自分にとって必要な知識やスキルを身に付けるか。

「大卒」という肩書きは就職という入り口を突破するために必要なものであって、仕事をするにあたっては必要ないように思います。

 

早い段階で自立することができた

個人的に大学に行かなくて良かった一番のメリットはこれです。

大学に進学した同級生よりも早く社会人になったので、早い段階で社会人としての経験を積んで精神的にも経済的にも早く自立できたのが良かった。

社会人になってからの最初の数年はうまくできないことばかりで、「就職なんかしなきゃ良かった」とか「大学に行って好きなだけ遊べば良かった」と何度も思いました。

だけど、うまくいかなくてもひたむきに頑張っていれば、徐々に能力は身に付いてくるし自ずと経験も増えてきて、自信になっていく。

それから私の場合はもともと不登校だったり高校卒業後もニートをしていたりと、親に心配をかけてしまいました。

そんな中、就職して自分で稼いだお金だけで生活できるようになったことで、たくさん喜んでもらうことができました。

たくさん心配をかけた分、精神的にも経済的にも人より早く自立できたのは、自分にとっても親にとっても良かったんじゃないかなと思います。

 

まとめ:高卒で10年働いてみてわかったこと

結論、現在は大学に進学しなかったことは後悔していません。

大切なのは「学歴よりも経験」だと気付いたからです。

10年間の社会人生活の中で学歴コンプレックスを感じたこともありましたが、いろんな経験をして自信が付いたことで、気付けばコンプレックスがなくなっていました。

ですが、結果的に私のように大学に行かなくて良かったと思っている人もいれば、後悔し続けている人もいるわけで。

大切なのは「その選択は、自分が納得できる選択なのか」ということなんだと思います。

将来の自分が「あの時の選択は正解だった」と胸を張って言えるように、今できる最善の選択をしてほしいなと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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